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マグロ解体新書

COLUMN
知る
公開日:2023.07.13
更新日:2024.08.09

マグロの種類別で旬や味、値段がこんなに変わる!?違いを解説

誰もが一度は食べたことがあるであろう鮪ですが、こんな疑問を持ったことはありませんか。

・マグロって何種類あるんだろう?
・私たちが普段口にしているのはどんなマグロだろう
・種類ごとの産地や旬、値段は?

こんな疑問を解決するために、鮪の種類6選とその特徴をご紹介します。
同時に産地や旬についても解説しますので、美味しい鮪を食べたいときに役立ててください!

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マグロの種類別で旬や味、値段がこんなに変わる!?違いを解説

・鮪の種類6選!味の特徴や旬とは

・国内で流通しているマグロ5種とその供給量

・鮪類別の値段相場

・マグロの種類と特徴まとめ

鮪の種類6選!味の特徴や旬とは

マグロの種類6選を紹介します。

・クロマグロ(本マグロ)
・ミナミマグロ(インドマグロ)
・メバチマグロ
・キハダマグロ
・ビンナガマグロ(ビンチョウマグロ)
・コシナガマグロ

それでは、それぞれの特徴、主な産地、旬を解説します。産地や旬を意識して買うと、美味しいマグロを食べられるかもしれませんよ。

クロマグロ(本マグロ)

マグロの種類

クロマグロ

見た目・味の特徴

・マグロの中で最も大きく育つ
・高級品として取引され、大トロがよくとれる
・身は濃い赤色で、酸味と赤身のバランスが絶妙
・脂の乗りがよく刺身や寿司ネタとして好まれる

主な産地

特に青森県大間町

冬(12~1月)

マグロといえば、クロマグロと言われるほど、マグロの王様として、とても人気です。マグロの中のマグロという意味で、本マグロとも呼ばれています。

マグロの中でも味は、最高級のもので、大トロや中トロなどは高級店の刺身やお寿司のネタに使われます。重さによっても変わりますが、高価なものだと一匹500万円以上するマグロもあります。

ミナミマグロ(インドマグロ)

マグロの種類

ミナミマグロ(インドマグロ)

見た目・味の特徴

・クロマグロの次に高級魚
・ねっとりとした濃厚で甘味のある脂
・クセのない味わい

主な産地

南大西洋の海域

春から夏(4〜6月)

このマグロは、南半球でしか取れないため、ミナミマグロと言われています。覚えやすいですね。ミナミマグロは、クロマグロ以外で唯一、大トロが取れるため、高値で取引されています。

味も、美味しい脂が特徴で、甘みとコクがあります。
 

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メバチマグロ

マグロの種類

メバチマグロ

見た目・味の特徴

・日本国内でもっとも流通しているマグロ
・中トロや赤身が多くとれる
・身の色が鮮やかなピンク色
・マグロの漁獲量の30%を占めている

主な産地

赤道を中心とした温暖海域

秋から冬と春(10~12月と春4~5月)

メバチマグロは、日本国内でもっとも流通しているマグロです。大トロはないものの、中トロや赤身が美味しく、多くの人に食べられています。

マグロの中では、価格が手ごろであることから、スーパーや回転ずし店にも並んでいますよ。

キハダマグロ

マグロの種類

キハダマグロ

見た目・味の特徴

・全体的に黄色味を帯びている
・脂肪分が少なくクセのないあっさりとした味わい
・身の色が薄いピンク色

主な産地

熱帯・温帯海域

夏(6~8月)

キハダマグロは、体が黄色味を帯びていることから、漢字では「黄肌マグロ」と書きます。

あっさりとした赤身が特徴でやや硬めの身質が特徴です。マグロ缶の材料や刺身などに、用いられています。

ビンナガマグロ(ビンチョウマグロ)

マグロの種類

ビンナガマグロ(ビンチョウマグロ)

見た目・味の特徴

・長い胸ビレが特徴でマグロのなかでは小型種
・やわらかい食感でピンク色の身

主な産地

熱帯・亜熱帯海域

秋から冬(8~12月)

長い胸ビレが特徴なため、ビンナガマグロと呼ばれています。ビンナガマグロは、脂が少ないため、シーチキンの材料として使われます。

安価に手に入ることから、回転ずし店やスーパーでも人気のマグロです。

コシナガマグロ

マグロの種類

コシナガマグロ

見た目・味の特徴

・あまり市場に出回ることがない珍しいマグロ
・旬のコシナガは脂がのっている
・マグロの中では血合いが少ない

主な産地

インド洋と西太平洋の温暖海域

冬12~1月

尻ビレから尾までが長いことから、コシナガマグロと呼ばれています。コシナガマグロは、基本的にはあっさりとした身質ですが、旬のコシナガは、脂がのっていて、美味しいと評判です。

主に産地で消費されることから、市場には出回らない珍しいマグロです。

各マグロの旬については、以下の記事で詳しく解説しています。

コラム:マグロはいつが食べごろ?種類ごとに旬の時期を紹介!

国内で流通しているマグロ5種とその供給量

上記で紹介したマグロの中で、日本で流通しているのは、以下の5種類です。

・クロマグロ(本マグロ)
・ミナミマグロ(インドマグロ)
・メバチマグロ
・キハダマグロ
・ビンナガマグロ(ビンチョウマグロ)

日本では、コシナガマグロ以外のマグロが流通しています。さて、なんとなく本マグロやミナミマグロは高級品だからあまり出回っていなさそう・・・そんなイメージをお持ちかもしれませんが、具体的にどのくらい変わってくるのでしょうか。次で詳しくご紹介します。

国内のマグロ別供給量

2021年度マグロ種類別供給量

国内で供給されているマグロを種類別でみてみると、1位がキハダマグロ、次がメバチマグロです。その2つでマグロ類の約6割を占めています。メバチマグロやキハダマグロは、比較的安価なので、回転ずし店やスーパーで見る機会も多いのではないでしょうか。

鮪類別の値段相場

マグロの種類

スーパーなどの小売り価格(100gあたり)

クロマグロ(本マグロ)

赤身:600~1,200円

中トロ:800~1,800円

大トロ:1,300円~3,000円

ミナミマグロ(インドマグロ)

赤身:600~1,200円

中トロ:800~1,800円

大トロ:1,300円~3,000円

メバチマグロ

赤身:300~500円

中トロ:500~600円

キハダマグロ

150~300円

ビンナガマグロ(ビンチョウマグロ)

100~200円

上の表を見ると本マグロ、ミナミマグロがいかに高級かが分かります。

ちなみに、2020年度の東京都中央卸売市場での冷凍本マグロの平均卸価格は2,948円、ミナミマグロが1,734円、メバチマグロが941円、キハダマグロが888円でした。特に本マグロ、ミナミマグロの卸価格は時期などにより大きく変動します。

もし、コストパフォーマンスと美味しさを重視するならメバチマグロがおすすめです。中トロは程よい脂がのっていて、刺身が美味しいです。赤身はあっさりとした味わいで、刺身はもちろんのことステーキにもおすすめですよ。値段も本マグロと比べて、安価で手に入ります。

マグロの種類と特徴まとめ

ここでは、

・クロマグロ(本マグロ)
・ミナミマグロ(インドマグロ)
・メバチマグロ
・キハダマグロ
・ビンナガマグロ(ビンチョウマグロ)
・コシナガマグロ

の特徴や種類、旬、値段相場などについてご紹介してきました。普段、何気なく一年中食べていたマグロにも、種類や産地が違い、新しい発見が多くあったと思います。

この記事を書いた人

マグロ解体新書編集部

普段何気なくマグロを口にしている方々に、もっと楽しくもっと深くマグロに関わってもらいたいと考えています。一人でも多くの方に「マグロ解体ショー」を体験して欲しいという想いで活動中です!

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