マグロ解体新書
COLUMN
知る
公開日:2025.03.17
更新日:2025.03.19
マグロのこどもってどんな魚?呼び名・味・釣りのルールを解説!

鮪は成長とともに名前が変わる「出世魚」のひとつ。特にクロマグロの子供は、地域によってさまざまな呼び名があります。今回は、鮪のこどもの名前や特徴、味わい、そして近年の釣り規制について詳しく紹介します!
・マグロのこどもの呼び名は?
・クロマグロのこどもと成魚の見分け方
・メジマグロ・ヨコワの味わい
・クロマグロのこどもは持ち帰り禁止!釣りのルールに注意
・もっとマグロを知りたいなら、マグロ解体ショーもおすすめ!
マグロのこどもの呼び名は?
クロマグロは、成長段階に応じて異なる名前で呼ばれます。特に幼魚の時期は、地域ごとに名称が異なるのが特徴です。
関東地方の呼び名
- コメジ(最も幼い時期)
- メジ(少し成長した幼魚)
- マグロ(さらに成長)
- オオマグロ(大きく育った成魚)
関西地方の呼び名
- シンマエ(幼い時期)
- ヨコワ(関東のメジに相当)
- コビン(さらに成長した段階)
- マグロ(成魚)
このほかにも、地域によって「シビ」「ウメゾメ」「ゴンタ」「メジカ」など、独特な呼び方がたくさんあります。
クロマグロ以外のマグロの幼魚の呼び名
クロマグロ以外のマグロにも、幼魚には独自の呼び名があります。
- キハダマグロの子供:キメジ
- メバチマグロの子供:だるま
クロマグロのこどもと成魚の見分け方
クロマグロの幼魚(メジマグロ・ヨコワ)は、成魚と見た目が異なります。特に腹側に白い斑点や横縞があるのが特徴で、これが「ヨコワ」という名前の由来にもなっています(「横輪=ヨコワ」)。
この模様は成長すると消えてしまうため、幼魚と成魚を見分けるポイントになります。
メジマグロ・ヨコワの味わい
幼魚のクロマグロは、成魚と比べると脂のノリが控えめ。そのため、さっぱりと食べやすいのが特徴です。
味の特徴
✔ 細かい脂が全体に入っていて、くどさがない
✔ 口当たりが軽く、いくらでも食べられそうな感覚
✔ カツオに近い風味がありつつも、水っぽさはない
さっぱりした味わいながらも、ほどよい脂の甘みが感じられ、成魚のマグロにも引けを取らない美味しさです。
クロマグロのこどもは持ち帰り禁止!釣りのルールに注意
2022年から、クロマグロの幼魚(メジマグロ・ヨコワ)の持ち帰りは禁止されています。これは、資源を守るための法律による規制です。
釣り人も対象!もし釣ったら必ずリリースを!
- 30kg未満のクロマグロは持ち帰り禁止
- 釣ってしまった場合はすぐに海へ戻すことが義務付けられている
- 悪質な違反者には1年以下の懲役または50万円以下の罰金の可能性
偶然釣れてしまった場合は、速やかにリリースすれば問題ありませんが、意図的に釣ったり、持ち帰ったりすると厳しく取り締まられるので要注意です。
詳細は水産庁の公式ページも確認しておきましょう。