MENU
ご予約・お問い合わせ
お電話でのお問い合わせ先
03-6328-3430

平日: 9:00~19:30
土日祝: 10:00~18:30

マグロ解体新書

COLUMN
知る
公開日:2023.05.26
更新日:2024.02.05

鮪(マグロ)の名前の由来とは?漢字の語源も解説!

誰もが一度は食べたことがあるマグロ!
解体ショーや初競りでも有名なマグロですが、こんな疑問を持ったことはありませんか。

・鮪(マグロ)の名前の由来はあるの?
・漢字の語源や意味は?
・英語ではツナと言うけどなんで?

こんな疑問を解決するために、鮪(マグロ)の名前の由来と漢字の語源を詳しく解説します。

記事後半では、マグロ缶ではなくツナ缶と言う理由や中国語ではチョウザメを意味するなどの雑学も紹介しますので、最後まで楽しんでご覧ください!

********

▼こんなマグロ体験してみませんか?

✓捌きたてで圧倒的にウマい!
✓あっと驚く解体パフォーマンス!

→パティアdeマグロ解体ショーについて知る)

********

目次

    鮪(マグロ)の名前の由来は、2つの説がある

    鮪(マグロ)の名前の由来には、2つの説が存在します。

    説1:目が黒いから「眼黒(まぐろ)」

    一つ目は、マグロの眼が黒いことから「眼黒(まぐろ)」になったという説です。マグロは、眼が黒いのが特徴の魚です。
    マグロには、多くの種類が存在しますが、すべて眼は黒いです。ですので、「眼黒(まぐろ)」の説は有力かもしれませんね。

    説2:泳いでいる姿が黒いから「真黒(まぐろ)」

    二つ目は、マグロが泳いでいる姿を海面から見ると、黒く見えることから「真黒(まぐろ)」になったという説です。
    マグロの背中は黒いので、泳いでいる姿を船の上から見ると、真っ黒に見えます。マグロは群れを作りやすく、群れを海面から見ると、さらに真っ黒に見えます。
    ですので、真っ黒に見えるから、「真黒(まぐろ)」と名付けられた説も捨てきれませんね。

    鮪(マグロ)の漢字の語源は、3つの説がある

    鮪(マグロ)の漢字の語源には、3つの説があると言われています。「魚」に「有」と書きますが、「有」には3つの意味があるようです。

    説1:多くの肉が取れるから

    一つ目は、多くの肉が取れるからという説です。
    「有」は、「ナ」と「月」に分けられます。「ナ」の部分は、「持っている」という意味を表しています。「月」の部分は、多くの漢字で「にくづき」と言われ、「肉」の意味を表します。
    合わせると、「肉を持っている」という意味になります。
    マグロは、赤身やトロ、脳天など一匹で多くの肉が取れます。ですので、「肉を持っている」という意味の「有」が使われたと考えられています。

    説2:広い海を囲みながら泳ぐ回遊魚だから

    二つ目は、広い海を囲みながら泳ぐ回遊魚だからという説です。
    「有」には、「外側を囲む」という意味があります。マグロには、広い海を囲むように泳ぐ習性があります。
    回遊魚特有の習性が、「有」という字を当てはめたと考えられています。

    説3:「魚の中の魚」であることを表現するため

    三つめは、「魚の中の魚」であることを表現するためという説です。
    マグロは、誰もが知っている代表的な魚ですよね。
    代表的な魚であること、「ここに魚有り」という意味を込めて、「有」を使ったと言われています。

    【雑学】ツナ缶はマグロが原料のはずなのになぜマグロ缶と言わないの?

    みなさんは、こんな疑問を持ったことはありませんか?
    「ツナ缶はマグロが原料のはずなのになぜマグロ缶と言わないの?」
    ツナ缶にはマグロが使われているというイメージを持っている方が多いと思います。ですが、マグロの他にカツオも使われています。
    ツナ(tuna)は、マグロだけを表している言葉ではありません。学術的には、スズキ目サバ科のマグロ族に分類される魚の総称という意味があります。
    マグロ族の中には、カツオも含まれています。
    ツナ缶は、マグロだけを使っているわけではないのでマグロ缶とは言えません。ですので、マグロとカツオの総称である「ツナ」が使われています。
    気になった方は、ツナ缶の原材料を見てみてください。
    ちなみに、ツナ缶と同じように使われる「シーチキン」は、はごろもフーズの商品名です。

    【雑学】マグロの歴史:昔は鮪を「シビ」と呼んでいた?

    マグロの歴史は古く、縄文時代から食べられていたようです。これは、遺跡の発掘調査でマグロの骨が発見されたことでわかりました。
    マグロの歴史が書物として残っていた平安時代には、鮪を「シビウオ」や「シビノウオ」と呼んで、食していたようです。
    シビは、「宍魚」とも書き、「宍」は「獣の肉」を意味しています。鮪の赤身が獣の肉に似ていることから、シビウオと名付けられたと言われています。
    ですが、鎌倉時代から江戸時代にかけて、シビが「死日」(縁起の悪い言葉)を連想させるという理由で、マグロに変化していきました。
    江戸時代の名残から、今でも、マグロのことをシビと呼んでいる地方があります。これを知っておくと、シビと言われても「なんのこと?」と聞き返さなくて済みますね。

    【雑学】鮪は中国ではチョウザメ?

    鮪は、中国語ではチョウザメという意味になります。このようなことは、他の魚でも、あります。

    「鮭」は、日本では「さけ」ですが、中国では「ふぐ」です。
    「鮎」は、日本では「あゆ」ですが、中国では「なまず」です。

    なぜかというと、鮪(まぐろ)や鮭(さけ)は日本で作られた漢字(国字)だからです。漢字は、中国から伝わったものですが、魚に関しては、日本で作られた物が多くあります。
    鮪(まぐろ)の漢字は、上記で解説した通り、日本で作られています。
    このように、漢字は同じでも、意味が違うことはよくあります。
    ちなみに、中国語でマグロは、金枪鱼(ジンチャンユー)といいます。

    鮪(マグロ)の由来を知っておくと役に立つときが来るかも?

    ここまで、鮪(マグロ)の由来や漢字の語源を解説してきました。多くの説があり、勉強になったと思います。

    <マグロの由来>
    ・目が黒いから「眼黒(まぐろ)」
    ・泳いでいる姿が海面から黒く見えるから「真黒(まぐろ)」

    <鮪の漢字の語源>
    ・「有」の意味が多くの肉が取れることを表しているから
    ・「有」の意味が広い海を囲みながら泳ぐ回遊魚であることを表しているから
    ・「有」の意味が魚の中の魚であることを表現しているから

    これを知っておくと、お寿司屋さんでマグロを食べるとき、マグロ解体ショーをみるときなどに、友人や家族に披露できますね。マグロの歴史や中国語の雑学もあわせて披露すると、マグロ博士に見られること間違いなし!
    楽しくおいしく、マグロを食べましょう!

    この記事を書いた人

    マグロ解体新書編集部

    普段何気なくマグロを口にしている方々に、もっと楽しくもっと深くマグロに関わってもらいたいと考えています。一人でも多くの方に「マグロ解体ショー」を体験して欲しいという想いで活動中です!

    マグロ解体ショーについての詳細はこちら

    あなたにおすすめの記事