マグロの大量死からの復活

葛西臨海水族園は、1999年にクロマグロの水槽内で産卵が確認されるなど、クロマグロの生態に関する研究でも重要な役割を果たしてきました。しかし、2014年にはマグロの大量死が発生し、大きな話題となりました。これを受けて飼育環境の見直しが行われ、その結果、現在ではクロマグロの展示が再び復活しています。

クロマグロは、外海を高速で泳ぐために流線形の体を持ち、成長すると全長3メートル、体重400キロを超えることもあります。このような大きな魚を飼育するには、水槽内の環境管理が極めて重要です。ストレスを減らすため、照明や振動、音などを綿密にコントロールしており、特に夜間照明の調整や水槽清掃のタイミングに至るまで、飼育スタッフが細心の注意を払っています。この徹底したケアが、クロマグロが水槽内で元気に泳ぎ続けるために不可欠な要素となっています。